理事長挨拶

理事長の橋本信夫です
市民・患者へ質の高い医療を安全に提供し、市民の生命と健康を守るという役割を果たしていけるよう、職員一丸となって取り組んでまいります。

地方独立行政法人 神戸市民病院機構理事長 橋本 信夫

神戸市民病院機構は、市民の生命と健康を守るという基本理念のもと、平成21年度に地方独立行政法人として中央市民病院及び西市民病院の2病院体制で運営を開始しました。平成29年度には西神戸医療センター及び神戸アイセンター病院を加えて4病院体制としました。この度、令和の時代の始まりとともに過去10年間の機構としての経験を基に、第3期5か年中期計画を立て、その計画を確実に進めるべく活動を開始しました。

市民病院群として地域に根ざした医療の提供に努めるとともに、より質の高い医療を提供できるようにこれからも積極的な取り組みを行ってまいります。4病院はそれぞれ取り巻く環境や特徴が異なります。それぞれの持つ特性を最大限に生かしていけるように、またそれが大きな利点となるよう機構として取り組んでまいります。さらに、安定的に質の高い医療が提供できるように優れた人材の育成にも力を入れてまいります。

中央市民病院は高度な救急救命センターを持つ最先端の医療を担う総合病院です。この度、厚生労働省による救命救急センター評価で5年連続全国第1位となりました。これはあらゆる救急疾患から市民の命を守る本邦屈指の救命救急センターであることを示すとともに、病院全体がすべての領域に迅速にかつ十分な連携を持って対応していることの表れでもあります。このような体制強化が、さらに臨床研究や研究開発にも積極的に取り組むことを可能としました。これらの活動により市民の皆さんにより質の高い医療を安定的に提供することができると考えています。

西市民病院は、市街地西部地域の中核病院として、救急医療、認知症疾患対策など、不採算医療に積極的に取り組み、高齢化が進む地域に必要な診療体制の強化を図ります。今後高齢化が一層加速される近未来の都市型医療のあるべき姿を実証できるような先進的、かつ全国のモデルとなるような病院を目指します。

西神戸医療センターは、神戸西地域の中核病院として、救急医療、高度専門医療、周産期および小児医療、結核医療など地域住民の最後の砦となるような医療を安定的かつ持続的に提供してまいります。全国の高齢化するニュータウンおよびその周辺における医療の問題に正面から立ち向かい、全国の同様な使命を持つ中核病院のモデルとなるべく前進してまいります。

神戸アイセンター病院は、眼に関する標準医療から高度先進医療までを提供し、かつ基礎研究から社会的支援までを他の財団、研究機関などと協同して、神戸アイセンターとして一つの建物の中で活動してまいります。病院と社会とのかかわり方を斬新に変える変革の病院としてもご注目頂きたいと思います。

これからも信頼される市民病院群であり続けるよう、職員一丸となって努力してまいりますので、なお一層のご理解とご支援をお願い致します。

令和元年6月